kafortの日記

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ロードバイクを手にした乗り鉄の雑な旅行記とメモ書き

【カメラレンズ】LUMIX 12-60mm F3.5-5.6 と 12-32mm F3.5-5.6mm の近接撮影能力比較

 お久しぶりです。 kafortです。今回は散財報告です。

 

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 LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. です。(長ったらしいので某匿名掲示板に倣い以下12-60安)

 

 

何故買ったのか

 去年の夏にGX7mk2と12-32mmのキットを買って以来、写りには満足していた訳ですが、付けて旅行に行ったりするのには少し望遠が足りず、レンズ交換が手間なことと、接写に弱いのが不満になってきました。特にご当地グルメを大写しにしようとするとピントが合わないことが多々あり、12-32mmのコンパクトさを犠牲にしてでも入れ替えようと思いました。

 条件は

  • 広角端が12mmであること
  • 望遠が(32mmよりは)伸びること
  • (12-32mmより)寄れること
  • それなりに小さいこと
  • それなりに安いこと

 で、1~3を満たすのは買った12-60安の他にもパナライカ12-60mm、オリンパス12-100mmとあるわけですが、この中でも小型で安い12-60安に目星を付け、試しに量販店で触ってみてからキタムラで中古を買いました。*1

 

買ってどうだったか

 早速こいつを連れて青森へ旅行に行きましたが、とても満足しています。これまで通り12mmも使えるのに加え、60mmも使えて寄れるようになったので大きくなったのと少し重くなったのを除けば進化点しか無いですね。たまに12-32mmの小ささが恋しくなることはありましたが。

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 接写といえばグルメ、ということで飯テロ。F値暗いけど手ぶれ補正のおかげでSS:1/15sなら余裕なのでISOも400ほどに抑えられるのはいいですね。

 これで終わってもいいですが折角なので12-32mmとの比較といきましょう

近接撮影能力比較

 比較といっても実写での比較は様々なブログや掲示板ですでにされているのでここでは最大撮影倍率に絞って比較します。実写で違いがわかる自信も無いですし。スペックの上でも確かに寄れるんですがそれ以上に差を感じたんですよね。

 メーカーのサイトでは

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https://panasonic.jp/dc/lens/products/lumix_g_vario_12-60/spec.html

 

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https://panasonic.jp/dc/lens/products/lumix_g_vario_12-32/spec.html

 この程度の情報しかないんですよ。最大撮影倍率は望遠端として、広角端と中間域が気になるのでグラフにしてしまえ、というわけです。

実験

 実験方法はこんな感じ。

 

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 実験方法といっても焦点距離を変えながらAFで合焦する最短撮影距離で写真を撮り、最大撮影倍率を求めるだけです。

 

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12mm・13mm・14mm
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15mm・17mm・20mm

 12-60mm安の広角での写真が以上。これを60mmまで行い、12-32mmも同様に実験して最大撮影倍率を求めると下のグラフに。

 

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 差は歴然でしょう。広角端の12mmで1.4倍、12-32mmの望遠端の32mmで1.6倍の差で12-60mmの勝利。それにしてもてっきり望遠側になるほど最大撮影倍率って大きくなると思っていたんですが、そうではないんですね。

 レンズの全長が違うのであまり比較になりませんが、最短撮影距離は下のグラフ。

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 12-60安はなだらかに変化しているのに対し、12-32mmは20mmを超えると急激な悪化が見られます。また、どちらも広角端の最短撮影距離の公称は20cmですが、19cmの12-32mmはともかく、16.4cmを叩き出した上に焦点距離35mmまで最短撮影距離20cm以下を保ち続ける12-60安はスペック逆詐称と呼んでいいでしょう。これが実際の感覚に大きく影響している気がします。実際テーブルフォトで使うのはこの領域ですし。

 

他のレンズとの比較

 これを他のレンズと比較します。といっても私は何本も標準レンズを持ってるレンズマニアではないので、メーカーサイトに掲載されている最大撮影倍率で比較しましょう。(特筆ないものは望遠端で最大撮影倍率が得られるとしています)

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 この中で、12-100mm F4.0(最短撮影倍率が広角端)および12-200mm F3.5-6.3(最大撮影倍率は望遠端だが広角端の倍率も掲載)は望遠端ではありません。やはり12-60mm F2.8-4.0と12-40mm F2.8は優秀ですね。12-100mmは望遠端だと0.21倍まで落ちるので中間が気になるところです。12-35mm F2.8は価格の割にイマイチでしょうか。他の標準ズーム群は圧倒できるともいえそうです。12-200mm F3.5-6.3 も気になってたんですが望遠端の200mmでも0.23倍なので中間域の性能にもよりますが見送りですかね。

 

 続いて単焦点レンズとの比較です。

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 マクロレンズは1倍で強すぎるので除きました。12-60mm安に匹敵するのがVoigtländerのマニュアルフォーカス3本とOlympus 17mm F1.2 PRO。これらを除けば12-60安ほどの近接撮影能力は期待できなさそうです。パナライカ単焦点は同じ焦点距離LUMIXより寄れないんですね。シグマレンズとか欲しくなったらこれを見て物欲を抑えることにしますか。

 

まとめ

 12-60安ですが、12-32mmに対しスペック以上の差があると思ってはいましたがまさかこれほどとは思いませんでした。変な癖もなさそうですしこれからガシガシ使っていこうと思います。パンケーキズームや14-45mmを使っていて近接撮影に不満のある方は試してみてはいかがでしょうか。

 あとパナライカ12-60mm持っている人いたらグラフ作ってくれるとすごくありがたいです。()というよりメーカーさんはMTF曲線と並べてこのグラフ出してください。

 12-32mmは売却ですかね。 では。

*1:本体は量販点で買ったから許して。15k円差は大きい