kafortの日記

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ロードバイクを手にした乗り鉄の雑な旅行記とメモ書き

津軽フリーパスで巡る「ふらいんぐうぃっち」聖地巡礼

こんにちは。kafortです。

ふらいんぐうぃっち」の聖地巡礼の記事です。今回は前回行けなかったところと雪のシーンと7巻に登場した場所を中心に巡っていきます。訪れてから一ヶ月以上たって、BS日テレの再放送も終わってしまった…。

 

 

前回(昨年の夏)の記事はこちら↓

 

kafort.hatenablog.com

 

 

kafort.hatenablog.com

 

※「ふらいんぐうぃっち」アニメ1~12話およびコミックス1~7巻までのネタバレを含みます

※ブログ内のアニメおよび漫画の画像は研究目的で引用しています。
著作権石塚千尋様、講談社様、「ふらいんぐうぃっち」製作委員会様にあります。

 

 

弘前まで

 直接弘前に行っても良かったのですが、八戸のみなと食堂と種差海岸に行きたくなったので初手は夜行バスのシリウス号。あけぼの亡き今、夜行で青森へ行くのはバスしかない。朝から現地で観光できるのは夜行のメリット。2/22の夜に出発し、2/23の朝には青森県

 

 何週間の旅行ではないので全巻持っていきました。

 寝て起きてを繰り返して八戸に30分早着。東北の中長距離バスは毎回早着している気がする。

うみねこの鳴き声がうるさいと人生で初めて思った(褒め言葉)

 種差海岸に行ったり浅虫温泉に浸かったり漬け丼と味噌カレー牛乳ラーメンを食べたりしながら青森県をぐるっと周って弘前へ。アンケートは結果が見えていてもはや茶番。

 

弘前到着

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 弘前駅の写真は前回までである程度撮っているので今回は数枚だけ。右の写真はアニメ一話のアングルですが、キハ40(奥の白と青の車両)はいつ置き換えられてもおかしくないので巡礼はお早めに?

 

弘前城ライトアップ・虹のマート①

 宿にチェックインを済まし、向かったのは虹のマート。7巻にて真琴が買い物に訪れた場所です。夕方に弘前駅に着くようにしたのはこの虹のマートが日曜定休で18:00に閉店のため、虹のマートで買い物して宿で食べるためにはこの日に行く必要があったため。(この日は土曜日、月曜の夜行バスで帰宅)

 本当はここで津軽そばを食べようと思っていたのですが昼のみの営業のようで、夕飯は散策しながら考えることに。

 

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コミックス7巻より



 まずはお馴染みのなおさんち、石場屋住宅の酒屋。聖地として訪れるだけでなく、豊盃やじょっぱりといった地酒の品揃えも豊富なので酒屋としても素晴らしい。

 

 

 続いて冬に咲くさくらライトアップ。雪は積もっておらず咲いてくれませんでしたが十分綺麗でした。

 7巻で新しく加わった聖地、三上ビルに行ってみると一階がつけ麺屋(煮干結社弘前店)だったのでそこで夕飯にしました。弘前感はないけど普通においしかった。

 

 宿に戻ってからは晩酌。もう全部がうますぎる。真琴がはまるのも納得。豊盃は弘前市「石渡」の地酒で「石渡」なおさんは酒屋の娘というのは偶然ではないと勝手に思ってる。*1

 

翌朝

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 翌朝目を覚まし、カーテンを開けるとすっきりとした冬空に神々しい岩木山が。ここまで綺麗に岩木山が見えると撮り鉄に行かざるを得ない。朝食を食べて宿に荷物を預けていざ2日目の弘前へ。泊まった弘前プリンスホテルは安いのに荷物をチェックアウトした日の夕方まで預かってくれてありがたい。酒瓶持ち歩いて観光したくないですし。*2

 

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コミックス7巻より


 撮り鉄の前に北常盤駅前の公園へ。運び屋さんがやらかして夏の雪が降った場所。弘前市街から離れたこういう場所を特定する人はやばい(褒め言葉)

 

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 岩木山の存在感やべえ。

 

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アニメ1話より

 反対側はこちら。アニメと同じように701系が来てほしかった(運用調べないのが悪い)

あたご温泉

 とりあえず撮れたので弘前に戻って巡礼を再開。今回は冬でレンタサイクルも使えず、レンタカーの雪道は運転したくない&一人だとコスパが悪いのでバスで巡ることにしました。公共交通機関を使うと街の理解も深まりますし。

 というわけで使うきっぷはこちら

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 弘前市内のほぼ全ての交通機関に乗れる、津軽フリーパス。北常盤に行くのにも市街地の観光にもこれ一枚で済む。2日間有効で2千円という値段も良心的。

 コミックス7巻に登場したあたご温泉は弘前市街からバスで30分、徒歩5分…と聞くとアクセスは悪くなさそうだが本数とダイヤが往復に向かない。

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 こちらがあたご温泉最寄りバス停の時刻表である。市街からだと葛原行きで向かい、弘前駅前行きで帰ることになるが、全く往復に向かないダイヤである。唯一使えそうなのが16:00着/17:35発だが、16:00着は土休日運休である。

 ここで片道は少し歩くことで別の路線も使えて往復しやすくなる。

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 鼻和南口。こちらは比較的本数も多い。

 というわけで向かったのは鼻和南口。バスで揺られること25分、相馬庁舎で乗客が私一人になり、さらに5分後私を降ろして乗客0人のバスが走り去っていった。

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 バスを降りると少し雲をかぶった岩木山と一面の雪景色がお出迎え。少し上り坂を歩いて後ろを振り返れば遠くに見える弘前市街。岩木山の麓からの眺めは冬もいいものですな。

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コミックス7巻より
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コミックス7巻より

 あたご温泉到着。入浴料がやけに安いと思ったら中にシャンプーと石鹸が無かったのでもう一度服着て買う羽目に。なぜ受付で売ってることに気がつかなかったのか。まず頭から洗おうとシャワーをひねると普通のお湯じゃなくて温泉のお湯が出てきて驚き。水風呂は滅茶苦茶冷たくて入って大丈夫かと思いましたが入ると気持ちいいですね。「体にたまった熱が抜けてとける」という表現がぴったり。お客さんは皆自前のかごとアメニティを持ってて地元に密着している温泉だなあと思いました。

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 風呂上がりのコーヒー牛乳をふらいんぐうぃっちとともに。

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 魔女協会( https://twitter.com/majokyokai )さんの巡礼本も。デフォルメされた真琴とアキラさんがかわいい。

 帰りは徒歩5分の最寄りバス停へ。乗客は相変わらず私だけでした。

弘前市街①/黒石

 弘前市街に戻り、喫茶店「万茶ン」さんへ。東北最古、日本でも4番目に古い喫茶店太宰治も通ったらしい。(公式HPより)

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 太宰ブレンドとアップルパイを注文。うまい(語彙力不足)。コンクルシオのモデルの大正浪漫喫茶もそうですが、歴史ある建物や店に庶民でも手が届くのはいいですね。

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 少し時間が余ったので弘南鉄道に乗って黒石へ。東急時代そのままの東急百貨店の広告に一面の雪景色というミスマッチがたまらない。

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コミックス6巻より

 黒石は35話の扉絵にこちらのアンティークショップが登場。残念ながら店は閉まっていて物色はできず。というより扉絵と品揃えがあまり変わってなくて売れてるのかあやsh…。35話の舞台は板柳ですが、なぜか扉絵は遠く離れた黒石。それはともかくどうやってここを見つけたのか、すごいを通り越して不思議である。

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 帰路は夕陽に染まる空と岩木山を車窓に眺めながら。

 市街に戻って書店を物色。まずはヒロロにあるアニメイトにいったものの特にコーナーはなく残念がっていると、同じくヒロロの未来屋書店に特設コーナー発見。アニメ放送当時の話とか店員さんに聞けたのでチップ代わりに一冊買いました。

 

温泉宿へ

 前日泊まったプリンスホテルさんから荷物を受け取り、JRで温泉宿へ向かう。この日は弘前大学入試の前日ということで市街のホテルはピリピリしてそうだし高めなので町外れの温泉宿へ。

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 夕飯と酒。食堂に酒の持ち込み可だったので前日に引き続き豊盃と、前のお客さんが置いていってくれた土産の酒を。旅館に一人で泊まると回りのお客さんやら女将さんやら板長さんに絡まれるのは恒例行事で今回も例外では無かった。隣の席のおばあちゃんおばさんがふらいんぐうぃっちを知っていたのには驚いた。旅館のスタッフさんって話なれてるしコテコテの方言で話してくれるから話してて楽しい。途中から酔いが回って方言の理解が追いつけなかったが。

 夕飯終わったあとも前日の残りの乾物をつまみにひたすら呑みながら話してたらいつの間にやら豊盃が空になり、夜の10時を回って消灯時間になったのでおやすみなさい。

 

 午前3時になぜか目が覚め、温泉に入ることにした。深夜の一人温泉もいいものだった。あたご温泉が強烈だったのもあってあまり温泉については記憶がない。

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 普段からは想像もつかないほど健康的な朝ごはんである。*3

 

虹のマート②

 相変わらず3割ほど方言で理解できない雑談をしながら駅まで送ってもらい、3日目の弘前へと繰り出す。宿は弘前BTから夜行バスの予定なので弘前BTのコインロッカーに荷物を投入する。

 

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コミックス7巻より

 まずは2日前に開いてなかった津軽そばを。漫画のメニューが何かわからなかったので漫画指差して「これください」を初めて使った。漫画に出てきたのは普通の津軽そばだそうです。津軽そば、普通のそばと似たようなものだと思ってたら全然違いました。麺は大豆の風味がするし汁は魚ベースだし。ごちそうさま。

 

下湯口周辺

 早めの昼ごはんの後は倉本家がある下湯口へ。ここへは夏に一度訪れていますが、雪が残っているときにも行きたくなったのでもう一回行くことにします。

 弘前市街から下湯口方面のバスに乗って揺られること30分、一話の真琴と同じように下湯口バス停に降り立つ―

 はずだった。バスは想像と違う場所を進み、下湯口から離れようとしたとき、咄嗟に降車ボタンを押した。変だと思って調べてみるとこういうことだった。

 よくよく見ると下湯口南口が浮いてたり下湯口にこんなにバス来なかったなあとは思うんですけどね。バスで下湯口行かれる方は注意してください。

 私が咄嗟に降りたのは鳥井野だったので、そこから普通に下湯口も歩けるので特に問題は無かったのですが。

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コミックス7巻より

 歩く途中に林檎の森もあるので最初からこのルートで旅程組むのはアリだと思う。

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 折角なので何か買おうとりんごチップス。素材そのままのほんのりとした甘みがよき。


 雪の残り方がほぼそのままで笑った。作中より一ヶ月以上早いのに同じくらいということは、今年は暖かいのかな?

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 扉絵とともに。こっちは雪が全然違いますな。こっちはずっと日陰なので4月でも残ってそう。

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アニメ1話より
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アニメ1話より


 OPで真琴がキョロキョロしてる場所。がんばって合わせようとしたものの全然合ってない。魚眼って難しい。

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 帰宅シーンやぎたいせいぶつくん(29話)などに登場した場所。

 

 ちょうど相馬行きのバスが来る時間だったので2区間だけ乗ってみる。

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 「次は下湯口」表示と相馬行きを回収(アニメではLEDだったが)

 

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 神社前で下車し、カラスストーム神社神明宮にお参り。と思ったが冬のせいか賽銭箱が無く参拝できず。

 

弘前市街②

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 バスで市街地に戻る。途中に上り坂があり、去りゆく湯口方面と岩木山を拝める。ここはアニメ1話でも登場。

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コミックス7巻より

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 犬養さんのおうちの三上ビルを再訪し、初日に訪れたつけ麺屋と同じフロアにある喫茶店へ。弘前で食べるアップルパイに外れはない(断言)雰囲気もいいですねえ

 

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 石場屋住宅で5巻の表紙回収。前回は単純に撮り忘れて初日は暗かったからようやくですな。

 

巌鬼山神社

 さて、今回の巡礼最後の目的地、巌鬼山神社へ。この巌鬼山神社、個人的にふらいんぐうぃっち聖地中でも(ベトナムやら南極を除けば)公共交通機関でのアクセスが最難関でしょう。*4最寄りバス停の十面沢西口から徒歩15分、ここまではいいとしてお察しの通り本数とダイヤが致命的である。

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 こちらが最寄りバス停の時刻表である。右二列が市街方面からの行き、左二列が帰りである。日中の二本は帰りのバスまで2時間以上、16:19のバスはいいとしてそれ以降は帰るバスがそもそも無い。さらに唯一まともに使える16:19のバスも土休日運休である。というわけで平日を狙ってこのバスに乗ることにした。

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 乗ったバスと「次は石渡」表示。石場屋住宅からこの石渡までは本数もあるのでなおさんファンはぜひ降りてみては?

 

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 バスに揺られること40分、十面沢西口到着前の運賃表。片道1000円オーバー、往復するだけで2日間有効の津軽フリーパスの元がとれてしまう。ここから人気の無い場所を歩くこと15分。

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 ついに巌鬼山神社神社到達!!

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 コミックス1巻とともに。これがやりたかっただけ。記念すべき一巻の表紙はやはり特別巻ありますもん。表紙と同じアングルで撮ろうとすると雪に埋もれることになり諦めたので夏にまた来たいですね()

 

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コミックス4巻より

 来た道を戻り、4巻で真琴が犬養さんと立ち寄ったコンビニエンスクラミツへ…といいつつもうすでに閉店していて改装真っ只中のためほぼ面影がないですな。

 

さらば弘前、また会う日まで

 無事終バスに乗って市街に戻る。乗ってから30分くらい乗客が私だけだったのは地方都市の夕方上りとはいえ心配になるレベル。それからは夜ご飯と晩酌。

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 一人居酒屋の楽しさに気づき始めたので居酒屋。地酒と郷土料理があってお一人様歓迎を謳っている津軽衆さんに来ました。日本酒がさすがというべきラインナップ。一杯目は田酒の特別純米。うまい。店内を見渡すと月曜なのにサラリーマンで8割ほど埋まってて会話がガチの津軽弁で完全にアウェイ。地元の方に愛されてますな。

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うにかにみそ、貝焼き味噌
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ふらいんぐうぃっちにも登場したいがメンチと大鰐もやし

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飲み比べセット

 ここ居心地よくてさー。酒もうまいしね!(茜風)

 

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 帰りは歩いて5分のバスターミナルからパンダ号。4列シートだけど月曜で隣がいないから2席使って「く」の字で寝られる。むしろ独立3列より快適では?

 

おわりに

 2日半ほど使って弘前をのんびり巡礼と観光しましたが、やはりいい場所だと再認識しました。歴史を感じるものがあり、自然を感じるものもあり、融合したものもまたある。酒もうまいしね!(二度目)作品の聖地巡礼を始めるといつの間にかその街自体を好きになる、というのは本当かもしれません。バス移動も不便なように見えて使いこなせば新たな発見があって楽しいですね。次はロマントピアとか行きたいですねえ。桜まつりも行けたらいいなぁ…

 

 最後に、今回の旅行もこちらの地図にお世話になりました。ありがとうございました!

 

*1:登場人物の名前を地名からとるのはよくあるパターンですが、あんまりふらいんぐうぃっちではないですね。「倉本」も地名にないですし。「鹿角」は秋田県北の市だが果たして…?

*2:四合瓶を一日で開けるほど酒に強くないしそもそも勿体無い

*3:そもそも普段の私は朝遅いので朝ごはんという概念がない

*4:弘南バスが廃止されて乗合バスのみになった下大秋入口も大概だが